概要
javascriptのオブジェクトと、オブジェクトの継承、そしてオブジェクトのプロパティへのアクセスについてまとめます。
javascriptのオブジェクトの独自プロパティについては、そのオブジェクトとプロトタイプオブジェクトから継承したプロパティがあります。
オブジェクトのプロパティへのアクセスについて
例としてオブジェクトAの独自プロパティpを参照しようとする場合、
オブジェクトAの独自プロパティpにアクセスします。
この際、独自プロパティpがオブジェクトAに存在しなければ、
オブジェクトAのプロトタイプオブジェクトA'(ここでは便宜上A’とします)のプロパティpがあるかチェックします。
プロトタイプオブジェクトA’が、プロトタイプチェーンにより、さらにプロトタイプオブジェクトが継承されている場合は、その継承しているプロトタイプオブジェクト(オブジェクトA”とします)のプロパティpがあるかチェックします。
上記のような流れで任意のオブジェクトの任意のプロパティへアクセスする挙動になります。
文章にするとわかりにくい面があるので、簡単なイメージ図にしていみました。
オブジェクトのプロパティへ値を代入する場合
上記の例とは反対に、オブジェクトAのプロパティpに対して、値を代入する場合の挙動をまとめます。
参照する場合とは反対に代入する場合は、動きが変わってきます。
まず、オブジェクトAにプロパティpが存在する場合は、
プロパティpの値がそのまま変更されて終了します。
この場合、プロトタイプチェーンで継承されているオブジェクトのプロパティは無関係で影響を受けません。
次に、オブジェクトAにプロパティpが存在しない場合は、
オブジェクトAに対して、プロパティpが新規追加されます。
この場合も、プロトタイプチェーンで継承されているオブジェクトのプロパティは無関係で影響を受けません。